秋の夜長に高知の発酵文化を楽しむ!
四季折々の食卓に欠かせない「お漬物」。
高知でその味わいを支えてきたのが老舗・橋田食品です。
1969年の創業以来「味ひとすじ」にこだわり、伝統の技と自然の恵みを生かしながら、野菜のうまみを最大限に引き出す漬け方で、多くの高知県民に親しまれてきました。
その味を支える同社を率いるのが祖父から事業を引き継いている2代目の武政義憲さんです。
土佐酒アドバイザー(22期生)でもあります。

私の代でも、「橋田さんのお漬物は美味しい」と言っていただけるよう日々野菜造りから精進しています!
地域で長く親しまれているふるさとの味です!
魚が美味しくて行列ができる市場レストラン西村商店の昼のおススメにも使われている人気ぶりです。

橋田食品では原料の野菜作りから収穫まで行なっています!
五台山で旬の野菜を収穫し、その日のうちに漬け込みを行うという野菜の鮮度を大事にしたお漬物で、旬の野菜が持つ素材の甘みを楽しむことができます。

夏〜秋:なす、きゅうり、からし菜、野沢菜、うり、メロンなど
冬〜春:弘岡かぶ、かぶ菜、大根、白菜、シャクシ菜など
相性の検証のポイント
今回は、橋田食品のお漬物を塩味や旨味や酸味の強さを手がかりに分類し、それぞれに合うタイプの土佐酒との相性をみていきました!
今宵ご用意していただいたのは次のお漬物です。
《あっさり系》
- ぬかきゅうり:ほどよい酸味とぬかの香り、後味は軽やかな一品です。
- なす浅漬け:茄子の皮を柔らかい状態で保ちつつ、茄子の果肉が白色、液が紫色に出るようにという点にこだわって漬けています。高知県では弊社が浅漬なすの元祖です。ジューシーでみずみずしい口当たり。素材感を引き立てる優しい塩味です。
《中間の旨味系》
- カツオキムチ:橋田食品こだわりの2度漬けによる濃厚なキムチにカツオの風味を加えた鰹節の旨味広がるまろ旨キムチです。地域のスーパーでも人気の一品です。
- 白菜漬:白菜漬消費量日本一の高知県。その高知県で50年以上変わらぬ味付けで販売している、まさに「高知の味」の白菜漬です。酒のつまみとしても好まれる一品です。
- 弘岡かぶ漬:冬の風物詩、弘岡かぶのお漬物です。砂糖と酢で味を和ませ、ゆずの香りがアクセントになっている一品です。
《濃い味・発酵系》
- シャクシ菜漬:高知県特産のシャクシ菜にウコンをまぶし半年から一年ほど漬け込んだ古漬けです。発酵した酸味とオリジナルの味付けにより、高知の漬物の味を感じられる一品です。
- 田舎漬(酸っぱいたくあん):大根を1週間ほど天日干しし、ウコンを使用したヌカをまぶした状態で、半年ほど漬け込んだ古漬けたくあんです。昔ながらの酸味が懐かしい一品です。
- 奈良漬:瓜を一年以上酒粕で漬け込んだ甘みと熟成香が調和した濃厚な味わいで、どんな土佐酒も受け止めそうな一品です。
土佐酒のタイプは?
お漬物の塩味や旨味や酸味ごとの味わいに合わせる土佐酒もいくつかのタイプが想定されます。
淡麗辛口タイプ
濃醇旨口タイプ
フルーティな酸味と甘みを感じられるタイプ
乳酸やコクを感じられるタイプ
などなど。
さて一体どんなタイプとの組み合わせが好まれるのでしょうか?
今回の楽しむ会の会場は高知市の中心街の柳町にある「酒場黄金」さんです。

酒場黄金さんは通りに面したこじんまりとしたビルの2階にある隠れ家のような素敵な内装のお店です。
郷ひろみの大ファンの女将さんが季節の食材を使った気取らないおばんざいを作ってくれています。


お漬物の種類も土佐酒の種類も多すぎた(笑)!
ご用意いただいたお漬物はそれぞれ特徴があって、ものすごく美味しかったです。
塩味はもちろん、酸味や旨味が、そして、歯触りや、噛み応えがお酒のアテとしてぴったりだと改めて思いました。


このほかにもたくさんの種類のお漬物をご用意していただきましたが、食べ始めると写真を撮り忘れるくらい夢中になってしまいました(;^_^

それぞれのお漬物の味わいもすごく印象的だったのですが、それに合わせる土佐酒もいろんな特徴のものがあって、お漬物に負けないインパクトがありました!

沢庵の古漬けや奈良漬けとCEL24やスパークリングタイプとの組み合わせも非常に楽しかったです!
そして、気がついたらなんと10銘柄もの土佐酒と合わせていました(笑)!

ご参加いただいたみなさんもお漬物と土佐酒の組合せを楽しんでいただいたようです!
ありがとうございました!!




また次回の楽しむ会でお会いしましょう!!
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