南北に長い日本列島 地域で異なる海の幸・山の幸

Map of Japan color coded by region, prefecture names in English

日本列島は南北に3000km、東西にも3000kmの長さがあります。

地域ごとに獲れる海や川の幸と穫れる山の幸が違います。

そして、春・夏・秋・冬と巡る季節ごとの幸があります。

日本列島を取り巻く4つの海流

親潮とリマン海流の2つの寒流と、黒潮と対馬海流の2つの暖流が日本の気候や、4800種(世界の13%)といわれる海の生態系に大きな影響を与えています。

Shikoku island and region in Japan with four prefectures, gray political map. Region and smallest of main islands of Japan, northeast of Kyushu, and south of Honshu, separated by the Seto Inland Sea.

高知県は四国地方の南部に位置し、南は太平洋、北は急峻な四国山脈に面しています。
山地が84%を占め、温暖で多雨です。
清冽で豊かな水量の川がたくさんあり、複雑な海岸線は豊かな漁場を形成しています。
また、全国でもトップクラスの日照時間を有します。

黒潮の恵み カツオ

カツオ、マグロ、真鯛、ブリ、シイラ、、、

黒潮が南の海から暖海性の魚を運んできてくれます。高知では400年の歴史があるカツオの一本釣りが有名です。

  • 全国平均の5倍のカツオの消費量は日本一
  • 鰹節発祥の地
  • 江戸時代には名産品になった

江戸時代に食中毒防止のために奨励された表面を藁で焼くカツオのタタキが有名です。

これは江戸時代に土佐藩主が食中毒防止のために生食を禁止したことに始まるようです。

黒潮がもたらす美味しい魚は500種類以上

獲れるのはカツオだけではありません。

南は太平洋、東は紀伊水道、西は豊後水道に囲まれており、500種類以上の美味しい魚介類が水揚げされます。

目の前の漁場で獲れた魚がすぐに運ばれてきますので、鮮度は抜群です。

山が険しい 清流が多い

黒潮が運ぶ暖かい湿った空気は四国山脈に当たってたさんの雨を降らします。

山が険しいので川の流れは急峻でミネラル分の少ない清流が豊かな川を形成します。

清流がもたらす川の幸

高地には最後の清流と呼ばれる四万十川や水の透明度が日本一にもなった仁淀川などたくさんの清流があります。

川の幸のなかでは四万十川のうなぎやテナガエビ、安田川や奈半利川の鮎が有名です。

ゆず生産量日本一 柑橘王国

高知はゆずの生産量が日本一です。

香酸柑橘類は30種類以上もあり、季節ごとのお料理の名わき役を務めます。

全国トップクラスの雨と日照で野菜が美味しい

多くの雨と長い日照時間が山の幸を美味しく育てます。

森林率84%と日本一平地が少ない高知では古くからハウス栽培の施設園芸が盛んで、なす、しょうが、にら、みょうがの有数の産地になっています。

黒潮がもたらす天日塩

高知では天日塩作りも盛んです。

塩分濃度の高い黒氏を太陽の熱と風だけで手作りする天日塩はミネラル分がほどよく残り、食材の持ち味を引き出します。

お刺身のテクスチャーに合わせて溶けやすさの異なる天日塩を使うなど、土佐酒のペアリングの幅も広がります。

歯ごたえのあるお刺身には大粒の塩を!

高知県はひとつの大家族

誰とでもひとつの家族のように仲良くなれるのが高知県民の特徴。

日本一親切でおせっかい。

一度知り合ったら家族のようにずっと仲良くなれるんです。

日本一楽しく飲む 高知のおきゃく文化

高知では宴会のことをおきゃくといいます。

日本一人懐こくておせっかい。

来客があるとすぐに宴会が始まる大の酒好きケンミンです。

春には商店街でこたつを出して昼のみをするおきゃくウイークや大杯を飲み干すどろめまつりなどがあります。

また可杯などのお座敷文化も健在です。

大盃を飲み干す時間を競うどろめ祭り
今も健在 可杯(べくはい)や菊の花などのお座敷文化

土佐酒が世界で受賞ラッシュ

土佐酒はオリジナル酵母や県産の酒米の開発と独特の高知方式による製造技術の向上により、世界のコンクールで受賞ラッシュになっています。

そのヒミツは3つ。

1つめのヒミツ 高知オリジナル酵母の開発

日本酒の消費が落ち込んだ1990年代に、「これからは世界に通用するような酵母の開発が必要だ」との声が上がり、県オリジナルの酵母の開発がスタートしました。

その後、高知県工業技術センターの上東博士が中心となって数々の酵母の開発に成功。

リンゴのような華やかな香りを算出するCEL-24や、ロシアの宇宙船ソユーズに乗せて宇宙を滞在した宇宙酵母、そしてさらに深海にまで旅をした宇宙深海酵母など、ユニークな酵母が誕生しました。

2つ目のヒミツ 高知県産の酒米と高度な精米技術

高知県の温暖な気候に合った酒米の開発も行われました。

ひとつは山田錦系統の吟の夢。もう一つは五百万石系の土佐麗です。

また、高性能な精米機器の導入でより雑味の少ない原形精米ができるようになりました。

3つ目のヒミツ 高知方式

世界で受賞ラッシュの3つ目のヒミツは、全蔵のデータを毎週採集し分析したデータを全蔵にオープンにフィードバックする高知方式があげられます。

これにより小規模な造りの酒蔵も大規模な造りの酒蔵も、成功例や失敗例を共有し、酒造りの技術を磨きあい、県全体の製造技術が格段に飛躍しました。

本日の土佐酒ラインナップ

本日の土佐酒は土佐酒造と高木酒造の2蔵から7銘柄をご用意しました。

お料理は高知の食材を使った季節のお料理となります。

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